shun21 diary

ライブレポートや観劇の感想中心。基本ネタバレします。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」@帝国劇場

現在常磐線の電車の中。
今日は帝国劇場にてミュージカル「レ・ミゼラブル」の東京公演の千穐楽公演を観てきます。
帝劇千穐楽公演のプリンシパルキャストは↓。

ジャン・バルジャン:吉原光夫
ジャベール:伊礼彼方
ファンテーヌ:知念里奈
エポニーヌ:昆夏美
マリウス:内藤大希
コゼット:生田絵梨花
テナルディエ:KENTARO
マダム・テナルディエ:森公美子
アンジョルラス:相葉裕樹

お目当ては吉原光夫さんと知念里奈さん。
今日がマイ楽です。
悔いのないように観たいと思います。
楽しんできます!


到着。




15:30終演。
終わっちゃったー。
なんか体感時間が早くてもう終わっちゃうんだと思ってしまった。
それだけ充実してたという証拠なんだろうか?w


徒然書いてみます。
光夫さんのバルジャンはプロローグから独白まで叫び声を混ぜながらすごい熱量で進んでいった感覚でした。
光夫さんの場合いつもだけど上げるところは絶対上げてくれる。
「にげーたー!」や「24653ー!」や「負けはしないーぃ!」で全部かな?
今期の帝劇での光夫さんは常に安定してましたね。
声もしっかりいつも出てた印象です。
市長様からは紳士。いたって紳士。
知念ファンテを看取る姿が優しくて。
伊礼ジャベとの対決は伊礼くん本人のツイートを読んだせいか熊と子鹿にしか見えなかったw
おまけに終演後の挨拶で「光夫さんの懐に入るとやられる!と思って…いい保険をお持ちの方よろしくお願いします」とか言っちゃうからさw
コゼットと出会って父性が芽生えて、慈愛という言葉が似合うバルジャンだったと思います。
「彼を帰して」は終演後の光夫さんの挨拶で話してた「神という存在を信じ始めたような気がする」と話してた通りで、神への祈りを今期の光夫さんのバルジャンからは感じ取れたような気がしました。
下水道でジャベールと対峙する時は昔から怪力なマリウスのお姫様抱っこが印象に残りました。
マリウスへの告白後の光夫バルジャンの背中と今期の途中からコゼットと暮らしたプリュメ街の我が家を触ってから去るのは哀愁と寂しさを感じました。
エピローグは死期が近づいてるのが一目でわかる演じ方だったのでグッときました。


知念ファンテは安定してる印象。
綺麗な声で歌う「夢やぶれて」はグッとくるし弱さの中に強さを感じました。
娼婦へ堕ちていくのはいろいろなボタンの掛け違えがそうさせたという印象が強い。
運命に翻弄させられるというか。
だからバルジャンに助けられてから良かったなぁという感想に。
病室のシーンは歌声からコゼットへの母性を感じながらバルジャンへコゼットを託し絶命するのがグッときました。
エピローグは昆エポニーヌとのハーモニーが美しかった。
安らかな声でバルジャンを迎えに行くのが素敵でした。


伊礼ジャベは人間らしいジャベールのような気がしました。
上原ジャベは見れなかったので比較できませんが、川口さんのジャベールって新演出のジャベールと言ったら彼のジャベールと思わせるほどの標準になってるんだと思う。
川口さんと比べると人間味があり、時々動揺をしながらもバルジャンを追いかけ、バルジャンと対峙する度に自分の正義が揺らいでいったのがわかる。
だから私は伊礼さんのジャベールが好きです。


昆エポニーヌはマリウスに女性としてみられない感じが銃で撃たれて死ぬ間際の「恵みの雨」で初めて女性としてみられるんだなぁとあるツイートを見てその通りだなぁという感想になったかな。
「On My Own」も切なかったんだけど今日は少しためて歌うのが少し気になったかな。


生田コゼットは前回見た時に良いけど何か足りないと書いた。
今回見てそれは熊谷コゼットと比べたせいかなぁと思った。
彼女だけを見ると普通に良いコゼットでバルジャンに大切に育てられたんだろうなぁというのが伝わる素敵なコゼットでした。
アイドルという色眼鏡を外しても十分通用するような気がしました。
歳を重ねてどんな役者になるのが楽しみな役者さんの一人になりました。


内藤マリウスは安定してますね。
歌も上手いし演技も上手い。
マリウスという役に真摯に向き合ってるのがわかるマリウスでした。
「カフェソング」は素敵だったなぁ。
前に光夫さんの演劇黙示録で「映画のマリウスはカフェソングを歌った後に自殺するんじゃないか」と話してたのを思い出しながら見てました。
その後のコゼットの手が希望なんだなぁという気持ちで観れたような気がします。


相葉アンジョルラスはバリケードの最後の方、結構叫んでてビックリした。
叫んだことでリーダー感がアップした気がしたのでこれはこれで良いアンジョルラスなんだろうなぁと。
歌の感想としては前期と同じで少し声が細い気もしましたが革命できないリーダー像としてはこれはこれでありかもと最終的には思えました。


KENTAROテナルディエは安定しててコミカルさと怖さが共存してて素敵でした。
そういえば結婚式のテナルディエ夫妻のデュエットで久しぶりに客席から手拍子が自然発生したのが旧演出を思い出して懐かしかったです。


モリクミさんのマダムテナルディエは宿屋のソロ歌唱のところでマイク不調が起きました。
フランスパンを切るところからと取引のところで上手側にいる時が特にマイク不調で地声で乗り切ってましたが少し勿体無いシーンでしたね。
パリ以降は大丈夫でした。
終演後の挨拶で「全ては私の汗のせい」とマイクトラブルの件を謝ってましたw


カーテンコールでの挨拶は光夫さんが最初に少し話し、KENTAROさん司会で伊藤工場長→子役3人紹介 →KENTAROテナルディエ→モリクミマダムテナルディエ→相葉アンジョ→内藤マリウス→生田コゼット→昆エポニーヌ→知念ファンテーヌ→伊礼ジャベール→光夫バルジャンの順だったと思います。
光夫さんの挨拶だけ何とか覚えてたので光夫さんの挨拶だけ要点のみ書いてみます。
「まだ続くので千穐楽という感覚ではないです。これからも毎回の舞台を誠実に精進していくだけです。僕は2011年から参加していましてこの年は東日本大震災があり客席には(来れなかった人の)空席がありました。最近神というものを信じられるようになったような気がします。それは神様というわけではなく、天国に行った人がそばにいるような感覚になり、帝国劇場の舞台は特別な感覚になります。しんみりさせてしまいましたがこれからも頑張りますので応援よろしくお願いします」
といった挨拶だったと思います。
ニュアンスが違ってたり間違ってたりするかもしれませんが今回も挨拶部分は東宝公式YouTubeにUPされると思うのでそちらでご確認ください。


今期ラスト。見納めてきました。
またこの舞台で光夫さんと知念さんを見たいですけど来期はやらなくて最後になる可能性もあるのでちゃんと見納めできてよかったです。
何だか知らないですけど今期のレミゼは昔の演出のことを思い出す機会が多かったです。
知念さんゲストの濱めぐさんのUSENの番組で話してた通り新演出と旧演出の間の演出の舞台が今回のレミゼと話してたのもあるような気がします。
新鮮であり懐かしさもありで感慨深かったです。
またレミゼは再演があると思います。
その時に私の好きな役者さん二人が出てくれたら嬉しいですが、もし卒業してもレミゼはチケットが取れる限り、あとお金と体力が続く限り観たいと思います。
良い舞台でした!