shun21 diary

ライブレポートや観劇の感想中心。基本ネタバレします。

ミュージカル「ミス・サイゴン」@帝国劇場

移動中。

今日はミス・サイゴンのマチネのおけぴ観劇会を観てきます。

8/7マチネのプリンシパルキャストは↓。(敬称略)

エンジニア:伊礼彼方

キム:屋比久知奈

クリス:海宝直人

ジョン:上原理生

エレン:知念里奈

トゥイ:西川大貴

ジジ:青山郁代

屋比久キム以外先週観た時と全く同じキャスト。

でも屋比久キムが気になってたので観れるのが嬉しい。

感染症対策&熱中症対策をした上で楽しんできます。

 

到着。

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15:51終演。

屋比久キム、めちゃくちゃ良いキムですね。力強い歌声で透明感のある芯のある声がキムにピッタリで。王道のキムという印象でしたね。

海宝クリスとのシーンはラブラブですけどでも結末を知ってるから1幕は二人のラブラブ度が上がると共に切なさも出てきて。

「命をあげよう」は「望む」の「む」のキーがギリギリ地声出てましたが少しセリフ調になりつつもキムの決意を感じられて素敵でした。

「クークープリンセス〜トゥイの死」の辺りは凄かったなー。トゥイのことも血の繋がった身内で殺したくないしでもトゥイはタムを殺そうとしてる。その狭間での脅しで取ったクリスからもらった銃で殺してしまう。。。そんな葛藤が絶叫と共に感じて凄かったですね。

トゥイの部下によるリンチシーンは前期ほど壮絶じゃなくなってましたね。新演出になってからリンチシーンでキムの爪を剥がすのが残酷すぎて大嫌いだったんですけど今期から無くなって安心しましたね。


トゥイもトゥイで権力でキムのことを手に入れようとしてる強引さが怖かったなー。

西川トゥイは人民委員長になってから権威が出てきて怖いくらいなんだけどキムに対しては怖いほど一途。

トゥイとキムが結ばれる未来も戦争が起きなければあったのかもしれないと思うと切ない。

だからか2幕のキムの悪夢のトゥイの怨念化は呪いのようにも思えるくらい怖い。

 
海宝クリスは1幕はキムとラブラブですごく良かった。2幕は今の妻エレンと引き離されたキムとの間に揺れる部分が人間らしいなーと思いながら見てました。

でもキムの気持ちを考えずに「二人で援助しよう」はキム目線では納得できないですしもっと良い解決案は出せなかったのだろうかと思ってしまう。


キムはエレンと会ってから絶望してしまってタムを渡すための最後の決断はホテルを出てすぐのように思えて早かったと思う。

キム・クリス・エレンで話し合う機会があったら…と思ってしまうけどキム一人で一方通行になりかねないような気がしてそんな未来線があってもうまいこと行かないような気がする。

知念エレンはハマり役なのは間違いないけど「Room317」はキムにもエレンにも共感してしまって正直つらかったなー。どちらの気持ちもわかるしキム自身が貧困でタムだけでもアメリカで自由な暮らしをして欲しいという母心もわかる。

エレンは困惑してキムを怒らすワードを話してしまうけどクリスがベトナム時代のことを全然話してないが悪いような気がした。

クリスの優柔不断さが浮き彫りになるけどベトナムから帰国後にPTSDになったわけだし一方的なクリスを責めるのも良くないのかもね。ただ女性陣二人の決断は早いと思った。

「Maybe」の時点でエレンは身を引く気持ちも持ってたはずだからそのあとはクリスにあんなに強く当たったはずだし。


上原ジョンは「ブイドイ」素晴らしかったですね。個人的にはバンコクでのキムとのデュエットである「プリーズ」が大好きで。メロディが綺麗なんですよね。ジョンの優柔不断さが見える曲でもある。G.I組のアメリカ帰国後の優柔不断さってなんなんでしょうね?

ジョンはキムとクリスを出会わせた張本人で、2幕のエンジニアとジョンのせいでキムとクリス(とエレン)がすれ違うのはそう言う物語だからと割り切るしかないんだろうけど、あの時、先にキムとクリスが出逢えてたら…と思うけど実際はキムとクリスが会えるのはラストシーンというのはキツい。。。ほんとキツいしつらい。

だから2回目のカーテンコールでキム・タム・クリスの3ショットで笑顔で手を振ってるのがサイゴン陥落ですれ違いにならなかった未来のようで素敵でしたね。


伊礼エンジニアは誤算くさいカッコよさがエンジニアにピッタリで。「アメリカンドリーム」のカッコよさはなんなんでしょうね?アメリカへの夢にがむしゃらにどんなことを使っても行ってやるという野心とでも実際はアメリカには行けないという本人の中にあるものとエンジニアらしさがリンクしてて。

「生き延びたければ」とかも野心ギラギラで素敵でしたね。

バンコクのシーンの「お客さんはバンバン入ってます」のところを「今日はおけぴの貸切で満員です」とおけぴ貸切ver.に変えてましたね。


青山ジジは「我が心の夢」の声が少し掠れてたのでお疲れかなー?と思いながら見てました。アメリカンドリームのキャデラックの美女も素敵でしたね。

 


今日はおけぴ観劇会の貸切なので伊礼エンジニアの挨拶があり「おけぴver.でやりましたがおけぴさんはチラシとか作ってくれる小さな…細やかな心遣いが嬉しいですね。11月までやりますがチケットは…おけぴで探せば見つかるかもしれませんね。11月までよろしくお願いします。本日はありがとうございました。」といった趣旨のことを話してました。

 


サイゴンはメンタルにも来るからあまり連続では見ないようにしてるんです。

今日はそれぞれの登場人物に共感しまくってたのでつらかったですね。。。

誰も悪くはないですし戦争が起こした悲劇と言ったら簡単な言えてしまいますが2幕のすれ違いがなければキムの決断が少しは変わったような気がして物語は納得してない。

でも音楽が素晴らしいんですよ。個人的にはレミゼよりも好きです。2004年に初めて見た時に衝撃を受けて少しずつ海外のサントラを集めたくらいですから。

今回はキャストも素敵でした。


次回は8/15マチネで高畑キム×小野田クリス×上野ジョンでキャストを変えて見ます。

どんな感想になるか楽しみです。

無事観れますように。