shun21 diary

ライブレポートや観劇の感想中心。基本ネタバレします。

ミュージカル「ミス・サイゴン」@帝国劇場

移動中。

今日は帝劇でミス・サイゴンを観てきます。

本日マチネのプリンシパルキャストは↓。(敬称略)

エンジニア:伊礼彼方

キム:高畑充希

クリス:小野田龍之介

ジョン:上野哲也

エレン:知念里奈

トゥイ:西川大貴

ジジ:則松亜海

伊礼エンジニアと知念エレンと西川トゥイ以外が今期お初のキャストばかりになりました。

高畑キムは物語を通して見るとどんなキムなのかが楽しみだったりします。

11月まで公演は続きますが一応マイ楽公演。

終戦の日に戦争ものの舞台を観るのも偶然だったけど平和を祈りつつ観たいと思います。

感染症対策と熱中症対策をした上で楽しんできます。

 

到着。

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観てきました。

高畑キムは演技はすごく良いんだけど片言に聞こえる発音と声色を作ってるのが違和感で。声色を使い分けてキムの成長と捉えた方が彼女の場合は良さそう。

歌は他の2人のキムと比べれば正直劣るけど演技が素敵だし歌も及第点には達してると思うので十分素敵なキムだと思いました。

トゥイやエレンとの対峙シーンがすごかったなー。あの迫力で来られたら特にエレンは身を引く覚悟を持ったんじゃないかな?と。

それで物語の着地点はアンハッピーエンドなキムの決断なわけで、あの後タムを引き取ったクリスとエレンは心に深い傷を負ったような気がして、クリスがベトナム戦争から帰国後に失語症のある重いPTSDになったように、キムの決断のせいでクリスとエレンもPTSDになるような気がして、決して良い未来はなかなか見えないだろうなーと思いながら見てました。


小野田クリスは2期目ということもあってかワイルドかつ誠実なクリスに感じて素敵でしたね。

前期が6年前なので記憶が曖昧なのですが今回の小野田クリスは役を深めてて好みのクリスに出会えました。

キムとのシーンもいいけどエレンへの告白のシーンも人間らしくてグッときました。


上野ジョンはクリスより全然ジョンの方が似合ってるじゃんか。2幕の「ブイドイ」以降の誠実さを感じるジョンの役作りが印象的で素敵でしたね。

歌は上原ジョンよりは劣るけど及第点は超えてますし役作りがとても素敵でしたね。

 

伊礼エンジニアはカッコいいけど泥臭さも感じて。「生き延びたけれりゃ」も「アメリカンドリーム」もどちらもカッコよかった。アメリカへ行くという執念が素敵でしたね。
誤算臭いけどでもエンジニアってそういう役だし。
伊礼さんのエンジニアのみに今期は絞ってよかったなーと思えましたね。

 

知念エレンは「I Still Believe」は高畑キムとの声の相性が良かったのが収穫でした。

「Room317(327)」はキムに握手を求めなかったのを初めて見たかも。キムの迫力に圧倒されエレンの声も荒げる。そこから迷いの「Maybe」へと繋がるのが今日はスムーズに感じてとても素敵なお芝居だったなーと思いながら見てました。

そのあと困惑しながらクリスへ当たるのもこの流れだったら自然。

クリスと出した答えが援助しようなのはキム目線で見たら納得はできない。

クリスとエレン夫婦の現在の職業が全く描かれてないから想像でしか補えないのがつらいなー。

エレンに限っては新演出版になってから再演の毎にキャラクターが定まってなくてお客さんに背景を想像させるのも限度があるような気がする。


西川トゥイは今回も怖かったなー。

でも「クークープリンセス〜トゥイの死」にかけては高畑キムも負けてなくてタムを守るためにトゥイを殺してしまうというのがすんなり伝わってきたのが高畑キムの演技力だなーと。

亡霊も怨念化してて怖かった。

でもカーテンコールでおちゃらけてるのはホッとできてよかったなーw


則松ジジはセクシーで歌もうまかったけど声質が好みではなかったなー。

やっぱり前期までの池谷ジジってハマり役だったんだなーと改めて思いましたね。

 


終戦の日に戦争ものの作品を見れて改めて平和について考える機会になりました。

あと昨日、ちゃんと睡眠をとって観たかったなー。というのも舞台中眠くなってきてしまい今期唯一のS席だったのにーとはなりましたw

今期のミス・サイゴンはこれで終わりの予定。

私が見たキャストは好みはあるものの素敵なキャストばかりでしたね。

次は6年も空けずにまた再演してくださーい!