現在常磐線の電車の中。
今日は日比谷のシアタークリエにてミュージカル「FUN HOME」を観てきます。
キャストは↓。
アリソン:瀬奈じゅん ブルース:吉原光夫 大学生のアリソン:大原櫻子 ヘレン:紺野まひる ロイ:上口耕平 ジョーン:横田美紀
お目当ては吉原光夫さん。
光夫さんは去年末以来なので2ヶ月ぶり。
楽しんできます!
到着。
子役キャスト。
マチネ公演、観てきました。
あの原作の漫画からミュージカルになるのが漫画を読んでもサントラ聞いても、実際に観るまで実は想像があまりつかなかったんだけど、これを100分のミュージカルにまとめるのはすごいと思った。
不協和音の三重唱も難しそうだなぁとも。
主人公アリソンは3つの時代を3人の役者で。子役が演じる小学生のアリソンは自身が"素敵だな"と思ったのが同性なことに気づく。
大原櫻子さん演じる大学生のアリソンは両親にレズビアンと手紙で告白する。
瀬奈じゅんさん演じる現在のアリソンはレズビアンの漫画家として今までの自身のことを振り返りながら漫画にする。
三者三様で今日の出演者全員に言えることだけど全員素敵だった。
光夫さん演じるアリソンの父親・ブルースは優しい一面、賢い一面、怒る一面、古い家を手入れする神経質な一面、葬儀社としての一面などの子供の前だけでも様々な一面を持つパパ。
それだけではなく隠れゲイで子供にアルコールを飲ませた罪で逮捕されて、精神科に行くことで刑が免除された一面も持っていた。
そしてアリソンがレズビアンと告白した時にドライブに行った後、父はトラックに轢かれて自殺した。
この複雑な人物を見事に演じてた。
アリソンもブルースも不器用な人間。
アリソンは恋人と出会って大学のゲイサークルに入って自由になれた人。
逆にブルースは自分がゲイだと子供にはばれたくないから自殺をした人。
結果は正反対だけど似た二人なんだなと思った。
大人アリソン(と父)が最後のドライブの時に(自殺するのを)止めなきゃと歌う「Telephone Wire」と死ぬ間際に歌ったブルースソロ「Edges of the World」で泣いてしまった。
突然大切な人を亡くすのはショックなことだからね。
ラストの3人のアリソンが歌う「Flying away」で父が自殺した事実を消化できてるのかわからないけど未来へ進んでいく。
そのためにこの曲は3人が1人の現在のアリソンに戻る瞬間なんだと思った。
重たい題材の割にそこまで重く感じなかったのはラストの「Flying away」のおかげだと思う。
多分見た人がそれぞれ違う感想を持つ作品なんだと思う。
複数回見ても違う感想になるような気がしてる。
この作品はLGBTを確かに扱った作品だけどどっちかというと父の死に焦点が当たってる印象だった。
難しい作品をここまで仕上げた俳優陣・スタッフ陣にはいくら頭を下げても足りないくらいです。
本当に見れてよかったなぁと思いました。
歌も芝居も上手い人ばかりだったのでストレスレスで見れました。
次は2週間後にマチソワで見ます。
どれだけ進化しているのか楽しみです。